どこまでDIY?

トイレ(全リフォーム)

ピンクの便器が黄ばんでます。水を流したあと、ちょろちょろと流れ続けます。

(後日談…水道代金がとんでもないことになってました。中古住宅の購入すぐの開栓は、皆様お気を付け下さい。)

 

床もフロアカーペットですが、これまた黄ばみが、壁や便器、手洗いとの境目には、黒ずみもあります。長年踏みつけられて、ペラペラしてて、みすぼらしいです。壁には古風な?花柄の壁紙です。排水芯(下記参照)の変更も必要です。これは、床下からの全リフォームですね。ワクワクしますね。笑い



排水芯

様々なトイレが売られていますが、汚水を流す配管の位置が違います。その配管位置を排水芯と呼びます。床下に流すタイプと壁裏に流すタイプがありますが、うちのものは床タイプです。

 

1995年頃以降は、奥の壁から200ミリが基本になりつつあるみたいですが、当然それ以前に建てられた建物のトイレは、各社バラバラです。

 

そこで、リフォーム用に、配管位置を調整出来るタイプが売られています。しかし、それにも限界があり、自分の付けたいものと合わない時には、床を抜いて、排水芯の位置そのものを変更する必要があります。

 

 

 

うちのものはリクシルの便器です。(便座はTOTO、前の持ち主さんが、便座だけ交換したものと思われます。)。おそらく120mm排水芯だと思われますが、130mmありました。まあ、その分便器が前にせり出しているだけです。

 

今回は、200mmのものに変更しようと思います。


タンクレス・一体型・分離型


(上記は参考写真です)

 

最近のトイレには、タンクの無いもの(タンクレス・左画像)もあります。また、便器とタンクが一つになったもの(一体型・右画像)もあります。余計な隙間や、パーツが少ない分、すっきりしますし、個室が広くなります。何と言っても掃除もしやすいです。トイレにオシャレも何も・・・って感じですが、人によっては、オシャレに見えるかも知れません。

 

ただ、ネットで調べてみますと、それぞれに長短あるようです。また、上等な物ほど、機械部分が増えて行きます。修理などもDIYでやりたい自分には、あまり嬉しくないのです。

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トイレの解体・撤去

1、手すり・ペーパーホルダー・換気扇など小物を取り外します。

2、止水栓を止めます。

3、タンクとウォシュレットの給水管を外します。水漏れ注意。

4、便座を外します。

5、タンクに残っている水を流し、タンクを外します。タンクは、内部にネジがありましたが、1本空回りして外すのに苦労しました。(部分的にハンマーで叩いて割りながら外しました。)

6、便器のトラップ内部に残っている水を、ポンプ、雑巾などで取り除く。

7、便器のネジを外し、便器撤去。

8、(うちの市では)便器は、そのまま燃えないゴミに。

(ダメな市町村でも、陶器製ならば、叩き割れば、燃えないゴミに入れられます。)



トイレが届きました。便器・タンクは、セットで販売されています。排水配管との接続パーツや、施工説明書などが付属しています。便座は別売りです。

 

四角いタンクが良いとの奥様の希望で、

TOTOのピュアレストQRホワイトです。


トイレの配管の基本規格は、100mm径と75mm径のどちらかですので、両方が接続出来るようになっています。うちのものは、100mm径です。




排水芯の位置変更



1、便器を撤去したら、フロアカーペットを剥がします。

2、床は丸ノコで切ります。合板の厚み+1ミリで、根太にも少しですが切込みが入りますが、問題ありません。

3、配管位置を7センチずらす必要がありますが、配管が真っすぐ地面に埋め込まれていますので、45°の塩ビ管継ぎ手で捻る様に組んで調整しました。

4、既存の根太などを利用しつつ、新たな下地を組み、床板を貼りなおします。

5、床下から冷気が上がって来たら困りますので、合板の隙間には、コーキングしておきます。


壁(ペンキとしっくい)

天井・ドアと窓の廻縁はペンキにします。アルミサッシや窓ガラス、ペンキが付いたら困る部分に、コロナマスカーなどでしっかりマスキングします。

 

角などは刷毛で塗り、大きな面は、ローラーで塗るのがセオリーですが、今回大きな面は、しっくいです。

(ちなみに、本漆喰ではなく、最近流行りの???うまくヌレールです。)

漆喰の詳しい塗り方などは、メーカーサイトや動画サイトを見ていただければ、分かりますが、みなさまの参考に、自分の感想を。

 

1、コテで、薄く延ばしたり、練ったりするのが、結構疲れます。慣れない作業と言うこともあり、5時間ほど塗って筋肉痛になりました。

 

2、専用のコテが売られています(軽く・柔らかく初心者向き)が、扱いやすい反面、しっかり押さえつけて塗れないので、不便です。初挑戦でも自信のある方は、本物の金属コテをお勧めします。

 

3、塗ってると、無心になって、嫌な事も忘れられます。



後日、養生テープを剥がしたら、少しですが、ペンキまで、一緒にはがれてしまいました。

 

窓枠は、塗装されていましたので、ペンキのノリが悪い上、施工を急いだ為(トイレ使えませんので、一週間ほどコンビニにトイレを借りに通いました。…笑い)

 

軽くサンディングして、シーラーも塗ったのですが・・・ペンキが乾ききっていなかったようです。

 

まあ、一部なので、そこだけ後で塗り直します。

 

漆喰を二度塗りしましたら、いよいよ、床です。



タイル張り

トイレですので、耐水・耐アンモニアなどを考慮して、タイルにします。

 

イタリア製の50cmの大きめのもので、濃いコンクリートのようにも見えるものです。光の加減によっては、少し緑がかって見えます。

 

便器・壁・天井と真っ白な中に、野外風の濃い床です。

 

床の割り付けを考えて、扉や床の形状に合わせて、ディスクグラインダーに、ダイアモンド刃を付けて切ります。

 

粉塵がすごいので、防塵マスクとゴーグルが必要です。髪の毛が粉塵でガシガシになりました。すぐにお風呂に入れるようにしておくと良いです。

まず仮置きします。目地のラインがズレない様に、十字型のスペーサーを使いました。

クシ目コテを使って、隙間なくタイル専用のボンドを塗ります。

 

せっかくの仮置きが狂っては困るので、大変ですが、一枚ずつ張りました。

 

シッカリ踏みつけて、接着しました。普通は、ボンドが滑ってズレますが、今回は、仮置きの周りが固定されていますので、大丈夫です。

 

ボンドが乾きましたら、目地埋めして、完成。いよいよ便器の取り付けです。

 

普通は、はみ出た部分を、濡れスポンジでいっぺんにふき取るのですが・・・

 

目地打ちは初めての作業で、素早くやる自信がありませんし、スポンジで拭くときに、目地を荒らしてしまいそうです。悩んだ結果マスキングしてからやりました。

 

おかげさまで、無事上手く出来ましたが、この方法の場合、マスキングテープを取るのが遅いと、そこに段差ができますので、完全に乾く前にはがして、もう一度均す必要があります。ご注意ください。



便器の設置


1、便器の位置取りのためのシートが用意されています。排水芯にはめ込み、便器設置の角度を決めれば、ネジの場所が分かります。ペンでケガキます。そして電動ドリルで穴を空けるのですが、ここで少々誤算が…普通のタイル用では、ダメでした。1000円無駄にして、もう一度ホームセンターに、2800円のダイアモンドドリル刃を購入。湿式(水を掛けながら)のドリル刃です。

 

2、便器との接続パーツを取り付けます。一般的なトイレ配管の規格、75ミリ径/100ミリ径のどちらにも合わせられるようになっています。塩ビ用の接着剤を使って取り付け、更に床にネジ止めします。

 

3、接続パーツの上部には、ゴム製のパッキンが取り付けてあり、この部分には、接着剤などは使わずに、便器を差し込むだけです。

 

4、タンクと便座を取り付けます。タンク内部の構造も複雑になりました。

 

5、給水関連を、タンクと便座、それぞれにを取り付けます。




完成・感想

トイレのリフォームやってみて、一番の良かった事は、トイレの床や便器などが気持ち悪く無くなった点です。新しい物だからと言う意味ではなく、隅々まで、分かっている安心感?のようなものがあります。タイルの下には、ボンドが隙間なく塗られ、その下には、べニア板・根太・断熱材。隙間にはコーキング材があり、気持ちの悪い虫などの入る隙は、全くありません。

 

それに、汚れたら、すぐに拭きたくなります。1ミリ以下のホコリでも落ちてたら掃除したくなります。世の奥様方、是非ご主人に、トイレリフォームさせて下さい。床から、壁から、すべてです。そうすれば自ら進んで掃除してくれるようになります。笑い

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