どこまでDIY?

建て替え?

まず、旧住居は、自分の祖父母が残してくれたもので、約8年ほど前から、暮らして来ました。都心に近く、交通も便利な所で、しかし、本当の中心部でも無く、近隣には有名な寺社仏閣が、林立して、自然豊かで、絶好の立地です。とても感謝しているのですが・・・

 

その間に、子供(男女)も二人産まれ、手狭になり、物を片付ける場所すらなく、お客さんが来るときには、となりの部屋に物を移す、洗濯物も干してあるものを取り込むと、たたんで収納する場所すら無いというような残念な状態でした。

 

そこで、まず考えたのは、「3階建てに建て替えて部屋と面積を増やそう」でした。

建ぺい率・容積率・高さ制限・風致地区

さっそく法的な制限に合わないことを知ります。これまで、家を建てようなんて大それた事を考えたこともありませんでしたので、このような当たり前?のことも知りませんでした。しかも、4~5軒隣には、3階建ての家があるのです。まさか、自分たちの土地には、三階建てが無理だとは思わないですよね。

 

ちなみに、建ぺい率とは、土地の総面積に対して、何%までの建物を建てても良いのか?の制限です。上から見た平面上のパーセンテージなので、階数などは関係ありません。

 

住宅地では、60%

商業地区では、80%

(耐火建築にして、20%の控除あり、計100%/敷地いっぱいに建てられます。現実に100%の建物は建てられませんが・・・)

 

などが一般的です。

 

 

次に容積率という制限が掛かってきます。

 

容積率とは、土地の総面積に対して、何%までの延床面積の家を建てても良いか?の制限です。

 

住宅地で、容積率200%制限の場合、建ぺい率60%の土地に対して、ギリギリいっぱいの60%の四角い建物を建てるとして、3階建ての場合、一階60%、二階60%、三階60%、の合計180%の容積率で、OKとなります。

 

しかし、建ぺい率・容積率を守っても、狭い土地に10階建てなどは、危なくて仕方ないですし、住宅地に突然10階建ての家があったら、景観も台無しです。

 

そこで、さらに高さ制限・北部傾斜(屋根の角度)などがあります。

 

 

さらに、うちには風致地区と言う足枷???までついてきました。

なんと、うちの土地は、建ぺい率が40%、容積率80%でした。

 

うん?今建っている家は、明らかに建ぺい率オーバー???

そんなに広い庭ありませんが・・・???

 

う~ん。どうやらこの家が建った100年前には、そんな法律なかったようです

 

結論として、建て替えると、今よりも小さな家しか建たないのです。

完全に当初の目的に反します。

 

風致地区そのものは、自然環境・景観保護の観点から決して悪い制限だとは思いませんが、実情に合わない住宅が多数あり、既存の住宅よりも、後から出来た法ですので、迷惑している人達も多くいます。

 

風致地区では、制限が厳しいので、当然それに見合う広い土地が無いと、まともな部屋数の家が建てられません。田舎ならともかく、都心にも近い所で、広大な土地を持てる人なんて一握りです。


テラスハウス?長屋?

さらに、苦難が続きます。笑

 

お隣さんと壁一枚なんです。昔は長屋の借家で、分割されて、販売。

祖父母が、苦労して購入したそうです。建て替えを考えていることを、お隣さんにお話しすると、何と「梁」がつながっているとのことです。

 

分割するには、お隣さんの補強工事の費用まで持たねばなりません。いや、そもそも分割出来るのか?

 

でも、近隣には、壁ギリギリに、何軒か新築建ってます。どうゆうことでしょう???

 

詳しく聞いてみますと、新築ではなく、リフォームなんです。

 

基礎と大切な柱数本だけを残して、ほぼ建て直しなのですが、法的には、あくまでもリフォームとしてOKなのです。劇的ビフォア・アフターみたいなやり方です。

 

でも、困ってしまいました。綺麗にはなっても、今より大きな家には出来ないのです。

 

結果、建て替えも検討しながらも、引っ越しに心が傾き始めます。

(上記の他にも、様々な理由があります。)

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